フランス流・少ないもので丁寧に暮らす秘訣

おすすめ書籍と気づき

こんにちは!つむぎです。

今日は趣向を変えて、暮らしに関する本を紹介します。

書籍名は、『フランス人は10着しか服を持たない』

著者であるジェニファー・L・スコットは、カリフォルニアの女子大学生。交換留学生として、パリの貴族のお家にホームステイした経験が描かれています。

書籍名だけを見ると、洋服に関することだけが書かれているように想像しますが、実際は、丁寧で充実した暮らしを送る上でのヒントが盛りだくさんな内容でした。

パリの人々の暮らしは、とても情熱的で、でもお金をかけずに、生活を心から楽しむ方法を教えてくれます。

もし、今あなたが、高級料理を食べて、たくさん買い物をして、あちこち旅行をしても、心からの満足を感じられないのなら、ぜひとも読んでいただきたい一冊です。

そして、このブログがあなたの人生をより豊かにするきっかけになれば幸いです。

食べ方があなたをつくる

突然ですが、あなたはこれらに心当たりはありませんか?

・テレビやスマホを見ながら食事や間食をする
・お腹がすいていなくても時間がきたら食べる
・美味しそうな料理やスイーツを目の前にして、嬉しい反面、太りそうだなと考えてしまう

以前の私は全て当てはまりました^^;

小さい頃からテレビが好きで、BGMのように家にいる時はほとんどの時間ついたままになっていました。そのため、当然、食事の時もテレビを見ながら食べるのが習慣。

そして、お腹がすいていなくても、口寂しくて何かしら食べてしまいます。食べるものは一応気にしていて、、、ナッツや小魚を間食に。

さらに、美味しそうなものを前にして、ふと体型のことが頭によぎる…20代の頃が特にそうでした。

もしかすると、あなたも私のように、食に対してこのような姿勢になっていませんか?食に対してネガティブな姿勢でいると、逆に太ったり、健康を損なうことになりかねません…

例えば、
・何かをしながら食事をしていると、食べた気がせず、必要以上に食べてしまったり、、、
・間食をすることで、食事の時にお腹が空いていなくて適当なもので済ませてしまい、栄養が偏ってしまったり、、、
・せっかくの美味しい料理を余計な思いが邪魔して、心から楽しめなかったり、、、

とても残念ですよね。。。

では、どうすれば、こういった習慣を変えることができるのでしょうか?

その答えは、フランス人の食に対する姿勢がとても参考になります!

暮らしの空間が食を変える

まずは、フランスの家のインテリアは、間食をしたくならない雰囲気なんだそう。

キッチンはリビングから離れているから、食べ物が目に入る場所にない。リビングは、とても格調高い雰囲気で、背筋を伸ばしてちゃんと座ろうという意識になるアンティークのアームチェアだけ。ソファで横になって、テレビを見ながら間食するという環境がそもそもないのだそう、、、!

確かに、私たちは身の回りの影響を受けやすいですよね。よく「部屋が乱れると、心も乱れる」と聞きますが、まさに食に対する意識も部屋を整えることが重要なのかもしれません。

もちろん、キッチンの位置を変えるなどは簡単にできませんが、家具の位置を変えたり、整理をすることで、「ついだらけてしまうような空間」から「動きたくなる空間」に変えることはできるはず。

一方で、フランス人は間食はしないけれど、3食の食事はしっかりと摂るのだそう。チーズやクリームなど、カロリーが高そうな食材もふんだんに使って。でも決して、私たち日本人やアメリカ人のように、「これ、カロリー高そう、太りそう」と思いながら食べるなんてことはしません。

食事はとても大切で、まるで儀式のように楽しみます。家族のために毎日丁寧な料理を作り、食事中は、料理について語り合い、心から楽しむ。つまり、食に対してポジティブな姿勢で向き合っているのです。

でも、これだけしっかり食べているにも関わらず、フランス人のほとんどは、理想的な体重をキープできています。しかも、ジムに通っている人もほとんどいないのだそう。

なぜなら、家の中でだらだらすることもないし、車もめったに使わず、歩いていろいろなところに出かけるから、1日の活動量がとにかく多いのです。

そして、みんな自分の体つきに満足しているというのです。もちろん、細くてモデルのような体型ばかりではないけれど、ふっくらしていても、ほっそりしていても、“自分らしさ”が一番大切。

私はフランス人の食生活に対する意識を知って、もっと食や自分の体型に、ポジティブな姿勢でいようと思えました。

あなたはどう感じましたか?

10着の洋服で事足りるワケ

次は、洋服について。

この本の著者ジェニファーは、半年間のフランス留学に備えて、ぎゅうぎゅうに詰め込んだ大型のスーツケースを2つ持って、ホームステイ先に到着しました。

でも、これから過ごす部屋に案内してもらったジェニファーは、呆然としてしまいました。

なぜなら、その部屋には、持ってきた洋服のほんの一部しか入らない小型のクローゼットしかなかったからです。

「こんな狭いところに半年分の服を全部しまっておけっていうの?」

パニックになったジェニファーでしたが、後々わかったことが、フランスでは、週に何度も同じ服を着るのは当たり前なんだとか。だから、10着の洋服(下着などは含まない)でも十分足りるのだそう。

アメリカや日本では、「同じ服を1週間に2回着るのはちょっと恥ずかしい、3回なんて、とんでもない」というような風潮がありますよね。

映画を見ても違いは明らかで、アメリカ映画のヒロインは常に違う服を着ていますが、フランス映画では同じ服を繰り返し着ているシーンが普通に登場します。

質を大切にするフランス流のおしゃれ

では、フランス人はおしゃれに無頓着なのでしょうか?

もちろんそんなことはありません。むしろ、「数より質」を大切にする文化こそが、彼らのおしゃれを輝かせているのです。

彼女たちは自分に似合う色や形をよく知っていて、安さや流行で選ぶのではなく、長く愛せるものを厳選して持っています。

少ない服でも、どれも自分を素敵に見せてくれる服ばかりだから、迷わず自信を持って着られる。

厳選されたクローゼットは、朝の支度をシンプルにし、日々を軽やかにしてくれるのです。

服が少ないからこそ磨かれる「自分らしさ」

一方、複数のコーディネートを必要とするあまり、とりあえず買った安価なものや、もう飽きてしまい過去の遺物と化した、たくさんの不要な洋服を詰め込んでいるクローゼットは、なんとも残念な空間ですよね。

私も昔は、できるだけ同じコーディネートをしたくなくて、質よりも量でプチプラのお店で洋服を買っていました。

もちろん、プチプラでも、最近は良い質のアイテムもたくさんありますので、一概にこれが悪いわけではありません。

でも、意識として、本当に好きなものを選んでいたかといえば違うというところが問題だと思うのです。「この価格ならまぁいいか」という、ある意味妥協の気持ちがあったのです。

そういったものは、やはり飽きも早いですし、結局着る機会もそんなに来ないんですよね…

本当に大切なのは、「これは自分らしい」と思える軸を持つこと。

服が少ないからこそ、自分に似合うものを選び抜く力が育ち、結果として自分らしいスタイルが磨かれていきます。

さて、あなたは、朝クローゼットを開けるたびに「着る服がない」と嘆いていませんか?

もしそうなら、人にどう見られるかではなく、自分の魅力を最大限に引き立ててくれる洋服に絞ってみてはいかがでしょうか?

お気に入りの服がゆったりと並んだクローゼットになれば、朝の気分は晴れやかに、支度の時間も劇的に短くなるはずです。

豊かさは“今あるもの”の中に

この他にも、フランス人の生活には、人生を豊かにするヒントがたくさんあります。総じて言えることは、「今あるものに意識を向ける」ということがポイントなのだと感じました。

私たちは、どうしても今ないものに意識を向けてしまいます。

十分な物の量、情報量、人間関係…があるにもかかわらず、新しいもの、刺激的なものを求めてしまいます。そのために、今すでに持っているものをぞんざいに扱ってしまうことがあります。

私も20代の頃はまさにそうでした。

もっとお金を稼げるようになりたい、もっと良い家に住みたい、もっと良い人と出会いたい、もっともっともっと…

もっと何かを手に入れられれば、人生が豊かになると無意識に思っていたのだと思います。

でも、年を重ねるうちに、これは違うのではないかと気づきました。

今あるものに意識を向けることで、本当に大切なもの、こと、人が見えてくるのだと思います。

つまり、足し算ではなく、引き算をしていけば、人生においての指針がわかってくるのです…

もし、あなたが今、何か満ち足りていない感覚があるのなら、まずは、今自分が持っているものに意識を向けてみてください。きっと今まではわからなかった気づきがあるはずです。

より詳しい内容を知りたい方は、書籍『フランス人は10着しか服を持たない』を読んでみてくださいね。

今日もご覧いただきありがとうございました^^

ジェニファー・L・スコット だいわ文庫
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