熊本はどんな人に向いている?実際に歩いて感じた“ミニマル生活との相性”

暮らしと自由の体験談

こんにちは!つむぎです。

前回の記事では、「都会か、田舎か」というテーマで、自分にとって心地よい暮らし方について考えました。

その流れで、実際に地方の街を見てみたいと思い、移住先の候補として挙げていた熊本に先週行ってきました!今回はその旅のもようについて書こうと思います。

もし、あなたがどこか国内旅行に行こうと考えていたり、どこかに移住しようかなと考えているのなら、今日のお話が参考になれば嬉しいです。

このブログが、あなたの人生をより豊かにするきっかけになれば幸いです。

暮らすように旅する熊本。利便性とやすらぎのちょうど真ん中

まずは熊本市内。

駅や隣接しているショッピングモール「アミュプラザくまもと」は、新しくとてもおしゃれな雰囲気でした。服や雑貨、食料品まで一通りそろっていて、暮らす上でも困らなさそうです。

近くにはきれいな図書館があり、本の種類も豊富。「もしここで暮らしていたら、よく通っていたかも」と思うような落ち着いた空間でした。

街の中心部・下通商店街周辺は、飲食店やショップが立ち並び、歩いているだけで楽しい雰囲気。

お城の近くにあるショッピングモール「サクラマチクマモト」もとてもきれいで、目の前に広がる芝生の広場は開放感があり、冬の晴れた日に日向ぼっこするのに気持ちよさそうな場所でした。(写真は夜になってしまいましたが...笑)

全体的に、お店の数は充実しているのに人の数はほどほどで、ちょうどいい賑わい。平日でも観光客でごった返す大阪中心部とはまったく違い、落ち着いた生活ができそうだと感じました。

移動面では、街中を走る路面電車がレトロで可愛らしく、生活の一部として根づいている印象。私は車と徒歩での移動だったので乗車はしていませんが、本数も多く、暮らす上で困ることはなさそうでした。

あとは「人の距離感がちょうどいい」と感じました。宿泊したホテルのスタッフや、食事で立ち寄ったお店の方たちは、皆さんとても親切でフレンドリー。

でも、その優しさには押しつけがましさがなく、必要なときにさりげなく声をかけてくれる感じでした。過度に話しかけられない分、ひとり旅でも心地よく過ごせる距離感がありました。

宿泊したのは、今年の夏にオープンしたばかりの「御宿 野乃 熊本」。天然温泉とサウナ付きで、館内は和風の落ち着いた雰囲気。

無料サービスがとても充実していて、ロビーにはコーヒーなどのウェルカムドリンク、部屋の冷蔵庫には冷たいゼリー。お風呂上がりには夜はアイス、朝は乳酸菌飲料が用意されていて、ちょっとした気遣いに旅の疲れが癒されました。

また、洗濯機と乾燥機も完備されており、着ていた服をその日のうちに洗えるのも嬉しいポイント。

ただ、ひとつだけ想定外だったのが「靴を脱ぐのがロビー」という点。館内全体が土足厳禁で、スリッパもなし。靴下や足袋で歩くスタイルでした。予約時点では、部屋の中だけが土足厳禁だと思っていたので、この形式の宿は初めての経験でした。

私は少し潔癖気味なので、館内では部屋に用意されていた足袋を履き、外出する際、靴を履く前に自分の靴下に履き替えるという少し面倒なことをしていました(笑)。それでも、全体的に心地よく滞在できたお宿でした。

総じて、熊本市内は、暮らしの利便性と落ち着きのバランスがちょうどいい印象でした。これだけ整っていて家賃がそれほど高くないのは魅力的。無理せずミニマルに暮らせる街だと感じました。

心が洗われるような風景。阿蘇で出会った“静けさ”の贅沢

市内以外にも阿蘇や天草など、自然豊かな場所にも足を運びました。

阿蘇の広大な草原はまさに圧巻。ススキが風に揺れ、太陽の光を受けてキラキラと輝く光景に心を奪われました。放牧されている馬ものびのびとしていて、その姿を見るだけで癒されます。

「鍋ヶ滝」は事前予約制でしたが、訪れて正解。

滝の裏側から流れ落ちる水を眺めながら感じる澄んだ空気と緑の香りが、心地よかったです。深呼吸をするたびに体の中がリセットされていくような感覚でした。

川や滝の音はBGMのように心を整えてくれて、忙しい日常では味わえない静けさがありました。都会では絶対に聞こえない「自然の音」に包まれている時間が、とても贅沢でした。

また、「大観峰」からの景色は、“日本の原風景”という言葉がぴったり。私の地元とはまったく違う風景なのに、どこか懐かしさを感じました。(少し雲が出ているので暗いですが、実際の景色はとても綺麗でした)

ただ一方で、「やっぱり私は虫が苦手だ」とも再確認しました、、、都会にいるとそれほど虫に遭遇することはないですが、田舎だと大量の虫に囲まれることがあるので、あの感じはゾワゾワして耐えられません…

菊池渓谷は美しい川と滝が魅力的でしたが、道中は舗装されていない山道が多く、虫が多くて景色よりも虫を避けるのに必死でした…笑

阿蘇の景観は素敵したが、緑が多い分、どうしても虫は多いので、そこは現実的に暮らすことを考えると課題かもしれません。

都会よりもシンプルに。熊本で感じたミニマルな豊かさ

熊本市内を歩いていて、「ここなら暮らせそう」と思ったのは、お城や「サクラマチクマモト」周辺。商業施設やホテルが集まっていて、夜も街灯で明るく、便利さと落ち着きのバランスがちょうど良い場所でした。

スーパーをのぞいたときには、魚の種類と陳列の多さに驚きました。新鮮な食材が手に入りやすい環境は、料理をする人にとっては嬉しいポイントです。

一方で、車を持つ前提で考えるなら、阿蘇エリアも魅力的。雄大な山々に囲まれていて、空気も美味しく、心穏やかに過ごせそう。

また、田舎のメリットとして感じたのは「選択肢の少なさは、意外とラク」だということ。
都会では何を食べるにも選択肢が多すぎて、調べるだけで疲れてしまうことがあります。

その点、田舎では「行ける店」が限られているからこそ、悩まずに決められる。

選択肢が少ないというのは、一見不便なようで、実は心が軽くなることもあると感じました。これもある意味、ミニマルな生き方の一部かもしれません。

ただし、田舎に住むならやはり虫問題は避けられないですね…。自然と共存するというのは、そのあたりの覚悟が必要だと感じました。

実際に行って分かった暮らす上での課題

市内は車なしでも生活でき、とても便利で暮らすには良さそうだったのですが、最大の課題は“湿気”でした。

行く前から、熊本は盆地で熱気が逃げにくいため湿気が多いとは知っていましたが、予想を超えるジメジメ感でした。

少し街を歩くだけで汗が流れ、日中にお城を訪れた際は外も中も湿気で息苦しく、滝のように汗が流れ落ちて止まらないほどでした。ホテルのスタッフの方に聞くと、夏だけでなく1年を通して湿度が高いとのこと。

私としてはこの湿度はおそらく耐えられないと感じたので、移住は一旦見送ることにしました。街の雰囲気が好きだっただけに残念。。。

阿蘇の方面は、涼しく過ごしやすい気候でしたが、住むには車が必須でしょうし、虫問題もあります。

今回レンタカーを借りて久しぶりに運転し、やっぱり運転は好きだなと感じたのですが、これを日常的に行うのは危険と隣り合わせだと改めて感じました。たまの運転だと、かなり注意して運転しますが、これが毎日となると慣れて注意散漫になってしまいそうで怖いなと感じました。

体感して気づく、自分にとっての「豊かに暮らす」ということ

旅行先としての熊本は、文句なしに素晴らしかったです。自然も豊かで、人も穏やか。街としての魅力も十分あります。

ただ、移住先としては「湿気」がどうしても大きなネックに感じられました。

とはいえ、この課題は私にとってのことで、他の人にとっては何の問題もないかもしれません。湿度以外は、熊本はとても暮らしやすい街だと感じたので、気になった方は、ぜひご自身で体感してみてほしいです。

私自身、実際に行ってみて初めてわかることがたくさんあり、やはり“体感して確かめる”ことの大切さを実感しました。

また、熊本の旅を通して改めて感じたのは、「自分にとっての豊かさ」は“バランス”だということ。

便利すぎても疲れるし、不便すぎてもストレスになる。人の多さや情報の多さに圧倒されるよりも、程よい規模の街で、静かに暮らす方が心地いい。

そんな“ちょうどいい暮らし”を目指して、これからもいろいろな街を見てみたいと思います。




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