お金より時間、欲望より自由──30代で気づいた資本主義とのつき合い方

暮らしと自由の体験談

こんにちは!つぐみです。

今日は「資本主義社会」の中でいかに飲み込まれず、自分らしく生きていくかについて書いてみたいと思います。

もし今あなたが、この消費社会に疲れを感じているのなら、今日のお話が少しでも生活を変えるヒントになれば嬉しいです。

そして、このブログが、あなたの人生をより豊かにするきっかけになれば幸いです。

資本主義社会に飲み込まれていた20代

20代の頃の私は、美容やおしゃれが大好きで、毎月のように新しい服を買い、ネイル・美容院・エステに通い、化粧品はハイブランドの何万円もするものを選んでいました。

「もっときれいに」「もっと楽しく」と思う一方で、当然お金はどんどん必要になります。

当時、美容部員として働いていた私は、華やかなイメージとは裏腹に収入は少なく、夜の仕事とダブルワーク。睡眠時間は4時間程度という日々でした。

睡眠不足にお酒のダメージ、日勤中は水分補給もままならず、百貨店内の乾燥した空気のなかで接客し、喉を痛めて風邪をひくこともしょっちゅう。肌はボロボロで、それを補うためにさらに高い化粧品やエステ、サプリに手を出す…。今振り返れば完全に「負のスパイラル」でした。

でも当時の私には「望む生活にはお金が必要だから頑張って働くしかない」と思い込んでいて、それ以外の選択肢が見えていなかったのです。

資本主義の「宿命」と、私たちの欲望

私が現状に「おかしい」と感じ始めたのは、病気で入院・手術を経験したことがきっかけでした。

IT系の会社に就職して5年ほど経った頃、仕事の責任・業務量・人間関係のストレスが重なり、体が悲鳴をあげたのだと思います。

こんな生活、いつまで続けられるんだろう?
そもそも、こんなに働かないと生きていけないっておかしくない?

そこで初めて、私たちが生きている“資本主義社会”という仕組みに目を向けました。

資本主義社会は、利益を追求し、成長し続けることを前提にした仕組み。企業は常に新しい商品やサービスを生み出し、消費者に買ってもらうことで雇用と利益を守っていかなければいけません。

もし新しい商品を生み出すことをやめてしまえば、いずれ仕事がなくなる会社や工場が出てきて、失業者が出てきてしまう。

だから、既存の商品に大きな問題がなくても「何か新しいもの」を付け足し、目新しさを演出する必要があります。

家電のマイナスイオン機能のように、科学的な根拠が乏しいものまで“とりあえず”搭載してしまうこともある。性能は大きく変わっていないのに、毎年「新モデル」として発売される電化製品は、その典型でしょう。

これは資本主義社会を維持するために企業が背負っている“宿命”でもあります。

こうした仕組みが、私たちの“欲望”を刺激し続けます。元々は持っていなかったはずの欲求が、広告やメディアによって生み出され、それを満たすためにまた働く…

残念ながら、これが資本主義のサイクルなのです。。。

日本は特に「新商品」が多い国

国によっては、新商品が年に数回程度しか出ないところもあるようですが、日本は突出して多いと言われています。私自身、マーケティングの仕事を通して、新商品の開発やプロモーションに関わり、その現場の「苦しさ」を実感してきました。

「何とかして新しいアイデアを捻り出さなければならない」
「目新しさを演出しないと売れない」

そんな焦りの中で生まれた“付加価値”が、本当に消費者に必要なものなのか──現場にいるからこそ、疑問に感じることが増えたのです。

資本主義の光と影

もちろん、資本主義社会には良い面があります。もし共産主義社会に生きていれば、今のような便利さや快適さ、選択肢の多さはなかったのかもしれません。

実際、過去に共産主義国家が破綻した歴史を見てもわかるように、競争がない社会ではサービスが淘汰されず、必要のないお店や仕組みがそのまま残ってしまうこともあります。

資本主義だからこそ競争が生まれ、より良いお店やサービスが育つ。私たちが街やネットショッピングで、豊富な選択肢を享受できているのも、このシステムがあるからだと理解しています。

でもその反面、私たちは「もっともっと」という消費の圧力に晒され、心や時間が疲弊してしまうのもまた事実。

30代で私が変えたこと

30代になり、病気を経て、私はようやく立ち止まりました。

2021年から資産運用について真剣に考え始め、お金の勉強と実践をスタート。

生活費を徹底的に見直し、スマホは格安SIMへ、電気・ガス会社を切り替え、家賃を抑えるために引越し。

サブスクも厳選し、ネイル・美容院・ヨガ・整体はセルフケアや回数制限に切り替え、基礎化粧品は思い切ってやめてみることにしました。

他にはお店やテーマパークに行かなくても、自炊で時間をかけて美味しい料理を作ったり、図書館を利用したり、自然の中を散策したり、ネット配信で映画を楽しんだり。

「お金をかけなくても楽しめることって、こんなにあるんだ」と気づけたのです。

資本主義社会で賢く生きるためのヒント

1. 自分軸を持つ

広告やSNSは「他人の欲望」を映し出す鏡。
「本当に自分が欲しいものなのか」を一度立ち止まって考えるだけで、余計な消費が減り、心も軽くなるはず。

2. 消費圧力から距離を置く

ミニマルライフや小さな暮らしは、資本主義のサイクルに流されないための有効な手段。
モノを減らすことで時間・お金・心の余白が増え、以前よりもずっと豊かな生活ができています。

3. お金のリテラシーを高める

以前は数字や分析などに苦手意識があり、あまり勉強してこなかったのですが、資産構築を始めるにあたって、投資の知識はもちろん、簿記やFPも合わせて勉強しました。

そうすると今まで見えなかった社会の動きが見えるようになり、普段の生活にも役立っています。「稼ぐ」「使う」「増やす」のバランス感覚を身につけるのに、とても有効でした。

4. 働き方の選択肢を持つ

私たちは長い期間にわたって、学校で“会社員になるための教育”を受けてきました。だから多くの人にとって「働く」とはどこかの企業に就職することを考えてしまいます。

でも世の中にはさまざまな働き方があり、今の時代は会社員以外の働き方もどんどん増えていますよね。

フリーランス・副業・ストック型収入など、自分の時間や心を大切にできる働き方を選択肢に入れる。

それだけで、「仕事のための生活」ではなく「生活のための仕事」にシフトするチャンスを掴むことができるかもしれません。

5. 情報との距離感を見直す

SNSや広告は、見れば見るほど欲望を増幅させます。

私の場合、何か自分が知りたいことがある時だけSNSを利用し、それ以外は見ることは滅多にありません。ながら見をしていると次々に憧れや欲が出てきて、すぐに消費思考になってしまうため。

見る時間を決めたり、フォローするアカウントを厳選だけでも、心のノイズが減っていくはず。

飲み込まれず、自分らしく生きる

改めて、資本主義社会そのものを否定するつもりはありません。便利さ・快適さ・自由さを享受できることは、大きなメリットだと思っているからです。

その上で大切なのは、その波に飲み込まれないこと。

・世間一般の“当たり前”ではなく、自分が本当に心からしたいこと、欲しいものを明確にする

・そのために必要なお金はどのくらいかを把握し、余った分は資産構築に回す

・必要な分だけ働いて稼ぎ、それ以外の時間は自由に暮らす

・いずれ資産の配当金や取り崩し分で生活できれば尚良し

もし、やりたい仕事が給料が低いために選べなかったのだとしたら、こんな風にお金に縛られない生活を組み立てれば、挑戦することもできます。人生の自由度は、自分で高められる。

あなたは資本主義社会のなかで、どんな価値観を持って生きていきたいですか?

その問いかけから、きっと新しい選択が見えてくるはず。

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