20代は消費、30代は自由。私が歩んだ“快楽の踏み車”からの脱出記録

暮らしと自由の体験談

こんにちは!つむぎです。

昨日までは生活費を半分にして資産形成する体験談をお話してきましたが、今日は趣向を変えて、私の価値観を大きく変えた出来事について紹介します。

もし今、あなたが将来への不安を感じていたり、今の生活に不満を持っているなら、それを解決するヒントになるかもしれません。

このブログがあなたの人生をより豊かにするきっかけになれば幸いです。

快楽の踏み車とは?

では早速ですが、あなたは「快楽の踏み車(ヘドニック・トレッドミル)」という言葉をご存知ですか?

社会心理学者デイヴィッド・マイヤーズが紹介した概念で、「人はどれほど幸福な出来事があっても、いずれ慣れてしまい、元の幸福度に戻ってしまう」という心理現象を指します。

例えば、

  • 念願の会社に入社しても、数年経てば入社当時の喜びは薄れてしまう
  • ご褒美に買ったブランドバッグも、数回使えば色あせて見えてくる
  • 大好きで付き合えた相手も、時間が経つにつれて気遣いや愛情が減っていく

そして、また新しい刺激や快楽を求めて、モノ・コト・ヒトを追い求め続けるのです。

20代の私は「快楽の踏み車」の真っただ中

私も20代の頃はまさにそうでした。

美容やおしゃれが好きで、毎月のように新しい服を買い、ネイル・美容院・エステに通い、化粧品はハイブランドの何万円もするものを選んでいました。

それだと当然、お金がたくさん必要になります。当時、美容部員だった私は華やかなイメージとは裏腹に収入は少なく、夜の仕事とダブルワーク。睡眠時間は4時間程度という日々でした。

睡眠不足にお酒のダメージ、日勤中は水分補給もままならず、気軽にお手洗いにも行けない…。百貨店内はかなり乾燥しているため、水分補給もせずに接客をしていると喉を痛め、風邪をひくことも度々でした。

当然肌はボロボロで、それを補うためにさらに高い化粧品やエステ、サプリへ。今振り返れば完全に「負のスパイラル」でした。

でも当時の私には「望む生活にはお金が必要だから頑張って働くしかない」と思い込んでいて、それ以外の選択肢が見えていませんでした。

やりきったからこそ、今がある

30代になった今、ダウンサイズした暮らしをしている私が思うのは──後悔はしていないということです。

子どもの頃に憧れていた「お金を持っている大人の女性」の生活を一通り体験できた。だからこそ、今は「お金より時間、欲望より自由」を大切にする生き方に自然と落ち着けたのだと思います。

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人によってタイミングは違う

会社員時代、後輩とごはんに行った時にミニマルライフの話をしたら、「自分には絶対無理です、まだまだ物欲が止まらない」と言われたことがあります。

その気持ちはよくわかります。私も20代の頃はそうだったから。だからこそ「満足するまでお金を使う時期」を経験するのも悪くないと思うのです。

大切なのは「無意識に流されていないか」ということ。
心から欲しいものや大切な経験ならいい。でも、他人の目を気にして続けていることなら、一度立ち止まって考える価値があると思います。

今をどう生きるか

私自身は、「もう少し早く気づけたら良かったな」と思う瞬間もあります。でもきっと、これが私にとってベストなタイミングだったのだと思います。

もし今あなたが「毎日働くのが辛い」と感じているなら、ぜひ自分に問いかけてみてください。

今の時間や体力を差し出してでもやりたいことなのか。心から欲しいものなのか。

昔からの習慣やなんとなくの消費のせいでお金がかかり、結果として辞められない仕事にしがみついているのだとしたら──それはとてももったいない。

人生は有限です。あなたは今、何に一番時間を使いたいですか?

ぜひ一度、じっくり考えてみてくださいね。

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