FIREを夢で終わらせない。「4%ルール」から考える私の資産ゴール

倹約と資産形成

こんにちは!つぐみです。

前回の記事では「投資は長期運用が前提」というお話をしました。コツコツ積み立てて、時間を味方につけて資産を育てていく。これは投資の王道です。

とはいえ、いくつかの区切りやゴールがあった方が良いですよね。その方が達成感を味わうことができますし、続けていく励みにもなります。

そこで今回は、投資の世界でよく語られる「4%ルール」や「FIRE(ファイア)」をテーマに、私自身がどんな目標を立てているのか、そしてそこに至るまでに考えたことをお話ししたいと思います。

このブログが、あなたの人生をより豊かにするきっかけになれば幸いです。

資産を取り崩しても暮らしが続く仕組み

昨今、FIREという言葉が話題となりました。これは「Financial Independence, Retire Early」の略で、日本語にすると「経済的自立」と「早期リタイア」

要するに「お金に縛られず、働くかどうかを自分で選べる生き方」を指します。

そのFIREを語るうえでよく登場するのが「4%ルール」という考え方です。これは、米国の株価指数(S&P500など)をベースにした過去のデータ検証から生まれたもので、資産を運用しながら毎年4%を取り崩しても、30年以上生活できる可能性が極めて高い、というもの。

つまり「生活費の25倍を資産として持っていれば、暮らしを維持できる」というシンプルな計算式になります。

例えば、

  • 月の生活費が15万円(年間180万円)の場合 → 必要資産は4,500万円
  • 月の生活費が10万円(年間120万円)の場合 → 必要資産は3,000万円

ただし、これは「完全に仕事をやめて資産だけで暮らす場合」の話。実はFIREには、いくつか種類があります。

完全リタイアだけがFIREじゃない

「FIRE」と聞くと、完全に働かなくなるイメージを持つかもしれません。

でも実際には、いくつかの種類があります。

  • Fat FIRE … 資産の取り崩しだけでゆとりのある生活ができる
  • Lean FIRE … 資産の取り崩しだけで、質素な生活を送る
  • Side FIRE … 資産の取り崩しと、フリーランスや個人事業主の収入で生活
  • Coast FIRE … ある程度資産を作ったら、その後は自然に増えるのを待ちながらゆるく働く
  • Barista FIRE … 資産の取り崩しと、パートやアルバイトの収入で生活

世間で言われている「FIRE」は「Fat FIRE」のこと。これはかなりハードルが高く感じますが、Side FIREやBarista FIRE なら「資産+少しの労働」で自由を早めに手に入れることも可能です。

シンプルに暮らすことで近づいた目標

私の場合は、最終的に4,500万円を目標にしています。これは、月の生活費を15万円と想定しているからです。

実際は、今後もっと生活費がコンパクトになり、月に10万円あれば生活できるようになる予定ですが、余裕を持って月15万円をゴールに設定。

以前の私は、月に30万円ほど使う生活をしていました。ブランド物の化粧品や洋服、美容院、ネイル、豪華な外食など、毎月のようにかなりのお金を使っていました…。そのころの生活費でFIREを計算すると、必要なのは9,000万円。これだとゴールがはるか遠くに感じました…

でも暮らしをシンプルに整えて「本当に必要なもの」を見直したら、月15万円でも十分心地よく暮らせることがわかりました。そうして初めて「4,500万円なら現実的かもしれない」と思えるようになりました。

今は「人生の休憩期間」としてゆっくり過ごしていますが、来年になったら、4500万に到達するまでは、ゆるく働いていくつもりです。

ゴールに到達したら、働きたいときは働き、働きたくないときは働かない――そんな自由な生き方をしていこうと思っています。

未来と今、どちらも大切

私にとって投資は、一攫千金を狙うためのものではありません。「暮らしを守るためのツール」であり、「自分の選択肢を広げる手段」です。

そのために生活をシンプルに整え、余ったお金を投資に回してきました。

ただし、投資のために「今」を犠牲にしてしまうのは本末転倒だと思います。

大切なのは、「今やりたいことを楽しみながら、不要なものは徹底的に削り、その分を未来に回すこと」。

このバランスこそ、長く続けていくためのポイントだと感じています。

日本株を選ばない理由

私は、日本株は買っていません。その理由はシンプルで、すでに日本円に大きく依存しているからです。

  • 日本で暮らす
  • 日本円で給料(報酬)をもらう
  • 日本円で生活費を払う
  • 日本円で貯金する

これだけで「日本円への投資」をしているようなもの。だから投資に関しては、海外に分散した方がリスクヘッジになると考えています。

具体的には、米国ETFや世界株式のインデックス投資信託に積み立てています。

SBIから楽天へ。新NISAの活用

投資を始めたころは、SBI証券で米国ETFを買っていました。というのも、当時は楽天証券では買えない銘柄があったからです。

でも2024年の新NISA開始を機に、口座を楽天証券に移しました。今はSBIで保有していた商品を少しずつ楽天に移し替えながら、新NISAの枠をフル活用しています。

配当金や優待との付き合い方

ちょっと余談ですが、ETFは配当金が出るのが魅力のひとつです。投資を頑張っている自分への「小さなご褒美」として使うのも、楽しみ方のひとつだと思います。

また、私は持っていませんが、個別株を優待目当てで買う人もいます。それが投資を続けるモチベーションになるのであれば、十分選択肢になり得ますよね。

ただ、長期的に資産を大きく育てたいなら、配当金や利益は再投資に回した方が「複利の力」を最大限に発揮できます。私自身も、ETFの配当金はすべて再投資しています。

一方で投資信託は分配金が出ないものを選択しているため、自動的に再投資されるような仕組みです。手間がかからず効率的なので、私は新NISA枠をすべて投資信託に移し替えていっています。

あなたにとっての自由はどんな形?

完全FIREを目指すかどうかは、人それぞれ。

「働きたいときに働き、働きたくないときは働かない」――そんな環境を手に入れるために資産形成するのもひとつの生き方。

大事なのは、数字そのものではなく「お金に縛られない選択肢を持てること」。

私自身、働くこと自体が嫌なわけではありません。嫌なのは「生活のために仕方なく働かされること」。

だからこそ、「働くかどうかを自分で選べる状態」が、私にとってのゴールだと考えています。

あなたは、どんな自由の形を望みますか?

未来に備えるための資産形成も、小さな一歩から始まります。ぜひ今日踏み出してみてはいかがでしょうか。

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